いけない!?同居生活


「お前、あいつに会ったのか!?」

「ちょっと、倖也?さっちゃんに乱暴するなって」




咎めようと伸ばした春さんの手を、倖也さんは払いのけた。
ひどく怒っている様子に、恐怖を感じた。



「はな、話を聞いてほしいって・・・頭を下げられて」

「いつ!」

「お、おとといくらい・・・」

「なにを頼まれた」



怖い・・・。
なんなの?

いつも、私には攻撃的な態度だけど、いつも以上に恐ろしい。




「・・・倖也さんに次期社長になるように説得してほしいって」




怯えながらそう言うと、その言葉に反応したのは、倖也さんだけではなかった。
春さんも、ガタガタッと音を立て立ち上がる。
その勢いで椅子が音を立て倒れた。




< 131 / 357 >

この作品をシェア

pagetop