いけない!?同居生活
「お前、あいつに会ったのか!?」
「ちょっと、倖也?さっちゃんに乱暴するなって」
咎めようと伸ばした春さんの手を、倖也さんは払いのけた。
ひどく怒っている様子に、恐怖を感じた。
「はな、話を聞いてほしいって・・・頭を下げられて」
「いつ!」
「お、おとといくらい・・・」
「なにを頼まれた」
怖い・・・。
なんなの?
いつも、私には攻撃的な態度だけど、いつも以上に恐ろしい。
「・・・倖也さんに次期社長になるように説得してほしいって」
怯えながらそう言うと、その言葉に反応したのは、倖也さんだけではなかった。
春さんも、ガタガタッと音を立て立ち上がる。
その勢いで椅子が音を立て倒れた。