クールな御曹司はウブな彼女を乱したい〜抱き尽くされる溺愛初夜〜
……何て勝手な言い分。

そもそも永遠と同じベッドで寝なきゃこんなことは起こらなかったのに……。

「私はソファで良かったのに、何でベッドに運んだの?」

ムッとした私は永遠に向かって文句を言う。

「病人ソファに寝かせておくわけにはいかないでしょ?それに、嫌な夢でも見たのか杏泣いてたし。目、まだ赤いよ」

永遠が私の頬に手を触れる。

……私、また泣いてたのか。

家族がみんなどこかに行ってしまって、ひとり取り残される。

そんな夢を小さい頃からよく見る。大人になってもそれは変わらない。

私のこのトラウマ。一生続くのかも。

ギュッと目をつぶると、瞼に温かくて柔らかいものが触れた。

え?瞼にキス?

驚いて目を開けると、永遠は何事もなかったように前髪をかき上げながらベッドから起き上がり、彼らしいマイペースな言葉を投げる。
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