クールな御曹司はウブな彼女を乱したい〜抱き尽くされる溺愛初夜〜
長谷川部長の部屋をチラリと見るが、彼の姿はない。

今日は直出でどこかに出張に行っているのだろうか?

私がここに来てからというもの、長谷川部長と顔を合わせることは少ない。

彼は大抵出張か会議であまり席にはいないのだ。

夜は結構接待も入ってるみたいだし、管理職は大変だ。

「ちょっとミーティングルームに籠る」

ノートパソコンと何か資料を持った永遠が私にそう声をかけて、足早に奥にあるミーティングルームに向かう。

「杏ちゃん、後でコーヒー持ってきてくれる?五つ頼むよ」

織田さんも永遠の後に続くが、ふと足を止めて私の方を振り返った。

「了解しました」

私は笑顔で頷くと、コミュニティスペースに行く。

途中通路で何人か若い研究員さんとスレ違い挨拶を交わした。

七十人もいる大所帯。この数日間で全員の名前を覚えられる訳がなく、三分の二以上はまだ顔と名前が一致していない。
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