◆Woman blues◆
背が高くて大柄だけど、全然怖くない。
だって、めちゃくちゃ優しい男だから。
きっと暴れた彼女が勝手に怪我をしたのだ、言い方は悪いけれど。
隆太は笑った。
「結局、結婚生活は一年で終わり」
「……残念だったね」
「お前は?あのインテリになんでフラれたの」
隆太には、秋人を紹介した事があった。
丁度出会ったイタリア料理店で、お互いに恋人をつれていた時に。
『あんなヤツがいいわけ?!』
翌日そう言った隆太をよく覚えている。
「なんでフラれたのかとゆーと、撮影にたまたま立ち寄ったら、若くて綺麗なモデルに声をかけられてその気になっちゃったんだってさ」
「お前と婚約してるのにか?」
「そう!37歳のオバサンより、そりゃ25歳の美人がいいでしょ」
私がそう言ってジョッキを傾けると隆太が、
「ふーん。やっぱつまんねぇ男だな」
「若い子には勝てない」
「ブッ!」
「フフ……あははははっ!」
私達は何故かテーブルの上で手を握りあった。
きっと同期で友達で、同じ痛みを味わったもの同士ということに安らぎを感じたのだ。
だって、めちゃくちゃ優しい男だから。
きっと暴れた彼女が勝手に怪我をしたのだ、言い方は悪いけれど。
隆太は笑った。
「結局、結婚生活は一年で終わり」
「……残念だったね」
「お前は?あのインテリになんでフラれたの」
隆太には、秋人を紹介した事があった。
丁度出会ったイタリア料理店で、お互いに恋人をつれていた時に。
『あんなヤツがいいわけ?!』
翌日そう言った隆太をよく覚えている。
「なんでフラれたのかとゆーと、撮影にたまたま立ち寄ったら、若くて綺麗なモデルに声をかけられてその気になっちゃったんだってさ」
「お前と婚約してるのにか?」
「そう!37歳のオバサンより、そりゃ25歳の美人がいいでしょ」
私がそう言ってジョッキを傾けると隆太が、
「ふーん。やっぱつまんねぇ男だな」
「若い子には勝てない」
「ブッ!」
「フフ……あははははっ!」
私達は何故かテーブルの上で手を握りあった。
きっと同期で友達で、同じ痛みを味わったもの同士ということに安らぎを感じたのだ。