やっぱり俺のお気に入り
それから試験までの間・・・勉強はしたよ。



まぁ、俺なりに・・・・・な。



「ねぇ、龍斗~♪彼女に相手にされてないんでしょ??なら、あたしが遊んであげるぅ~~」



そんな俺に甘ったるい声で誘ってくる女もいるけど・・・・・。



「マジ、それは無理~!ゴメンなっ」



「んもぅ~。平岡って子と付き合ってからの龍斗、全然遊んでくんないじゃん・・・龍斗ったらぁ~。いつになったら遊んでくれんのぉ??」



未来にはない色っぽいさが漂う女の誘惑。



未来に相手にされていない今はこの誘惑に勝つのがキツイ。



キツイ香水の香りも今の俺にはヤバイほどに効く。



でも明日から試験。



こんな状態も試験が終わるまでの辛抱だし?



誘惑になんか負けられねぇんだよな。



我慢、我慢。



「ゴメンなぁ!俺、自分の女以外と遊ぶとかマジないんだよね」



こんな誘い、今の俺にはすげぇ魅力的なんですけど・・・・・。



「ふ~~ん・・・残念・・・」



こっちだって残念だっつうの!!



立ち去る女を見て思う。



ふぅ・・・・・マジで・・・・・誘惑に勝つのは・・・・・大変だって。

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