気まぐれイケメン上司に振り回されてます!
メニューを見て必死に注文を決めようとするけれど、料理の名前が頭に入ってこない。
隣からはふたりの弾む会話が聞こえてきて、それが気になって仕方なくて――。
「煙草が切れたから買いたい。朝本、一緒に来い」
「――え?」
持っていたメニューがいきなり取られて、離れていくそれを追いかけると賀上さんが立ち上がってメニューを掴みながらわたしを見下ろしていた。
「来い」
もう一度短くそう言った賀上さんに、どうしてわたしも行くの?という疑問でいっぱいだけれど、日ごろから賀上さんの指示に従う機会のあるわたしは、自然と腰を上げていた。
煙草は確か、店内のレジカウンターの場所に種類は少ないけれど売っていた気がする。
ふたりで一緒に行く意味は、まったくわからないけれど。
賀上さんの後についていこうとしたとき、ちらっと景さんと峯川さんの方を見る。
ふたりは話をしていて、景さんの視線は峯川さんへ向いたままだった。
わたしが席を立っても景さんは話に夢中で、そんなに峯川さんとの会話が楽しい?
いつも適当な言動ばかりでわたしを困らせているくせに、今日はやけに紳士っぽい。峯川さんの前だから?
そうやって考え出すと、峯川さんという存在のショックと晴らしどころのないイライラが交じりあって嫌な気持ちになるばかり。
隣からはふたりの弾む会話が聞こえてきて、それが気になって仕方なくて――。
「煙草が切れたから買いたい。朝本、一緒に来い」
「――え?」
持っていたメニューがいきなり取られて、離れていくそれを追いかけると賀上さんが立ち上がってメニューを掴みながらわたしを見下ろしていた。
「来い」
もう一度短くそう言った賀上さんに、どうしてわたしも行くの?という疑問でいっぱいだけれど、日ごろから賀上さんの指示に従う機会のあるわたしは、自然と腰を上げていた。
煙草は確か、店内のレジカウンターの場所に種類は少ないけれど売っていた気がする。
ふたりで一緒に行く意味は、まったくわからないけれど。
賀上さんの後についていこうとしたとき、ちらっと景さんと峯川さんの方を見る。
ふたりは話をしていて、景さんの視線は峯川さんへ向いたままだった。
わたしが席を立っても景さんは話に夢中で、そんなに峯川さんとの会話が楽しい?
いつも適当な言動ばかりでわたしを困らせているくせに、今日はやけに紳士っぽい。峯川さんの前だから?
そうやって考え出すと、峯川さんという存在のショックと晴らしどころのないイライラが交じりあって嫌な気持ちになるばかり。