気まぐれイケメン上司に振り回されてます!
「ショ、ショックっていうか。景さんわたしにはいつもふざけた態度ばかりなのに、峯川さんには気を利かせたりしているから、少しムカムカしただけです。仕事のとき、わたしにもそうやって気を利かせてくださいって言おうと思います」

わたしは自分の足元を見ながらそう言った。
これは嘘ではない。峯川さんとわたしへの態度が違うように感じて嫌な気分になっていたし、“わたしにも”って思う部分がある。

「嫉妬だろ」

「っ……」

わざと濁して賀上さんに伝えたというのに、そうやって言葉にされてなにも言い返せなくなってしまった。

賀上さんにはわたしの気持ちがすべてバレてしまっているのかも。ここまで当てられて、わたしが景さんを好きってことに気づかないわけがない。

だけど賀上さんはそれ以上を聞くことはなかったので、様子を窺うように見たら、「ふうん」という顔をしていた。

なんだか言い当てられるより恥ずかしいかもしれない……!

「礼香とは三年ぶりだから、吉葉もうれしいんだろう」

「……そうなんでしょうね」

久々の再会だから話も盛り上がるんだろうし、気遣ったりもするのだろう。
でも、それだけ?

なにか知っているかもしれない賀上さんを無意識に見つめていると、賀上さんは察したように話し出した。
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