気まぐれイケメン上司に振り回されてます!
「あの、賀上さん、わたし」
「気にしなくていい。俺はお前にとって“頼れる上司”でいたいからな。だから吉葉のことでひとつ、お前に伝えておく」
賀上さんは瞬きをひとつすると、背もたれから体を離してテーブルに肘をついた。
「どうやら礼香は、一緒に仕事をしないかと吉葉を誘っているらしい」
「え……?」
「礼香から聞いた。海外の自分のオフィスに、吉葉をデザイナーとして迎えたいと。この前ふたりが一緒にいたのも、その話をしたからだそうだ」
わたしは“大事な話”と言っていた峯川さんと、わたしからそれを訊ねられたときの景さんの表情を思い出した。
もしかして景さん、峯川さんのところに……?
「ほら、さっさと行け」
「賀上さん……」
「あいつもそろそろ仕事終わるんじゃないか? 話をしてこいよ。行動しないと、後悔することになるかもしれない」
早くしろと言うように、賀上さんは片手ではらう仕草をする。
焦りが湧き上がってきたわたしは、勢いよく席を立った。
「あの、本当にありがとうございます……!」
頭を下げて、微笑する賀上さんに背を向けると、わたしはミーティングルームを出て景さんの作業ルームへと急いだ。
景さんはどうするつもりなのだろう。
峯川さんのことを好きという気持ちがあってもなくても、もしかしたら新しいことにチャレンジしてみたいと思って、ここから離れていくことを決断する可能性はある。
「気にしなくていい。俺はお前にとって“頼れる上司”でいたいからな。だから吉葉のことでひとつ、お前に伝えておく」
賀上さんは瞬きをひとつすると、背もたれから体を離してテーブルに肘をついた。
「どうやら礼香は、一緒に仕事をしないかと吉葉を誘っているらしい」
「え……?」
「礼香から聞いた。海外の自分のオフィスに、吉葉をデザイナーとして迎えたいと。この前ふたりが一緒にいたのも、その話をしたからだそうだ」
わたしは“大事な話”と言っていた峯川さんと、わたしからそれを訊ねられたときの景さんの表情を思い出した。
もしかして景さん、峯川さんのところに……?
「ほら、さっさと行け」
「賀上さん……」
「あいつもそろそろ仕事終わるんじゃないか? 話をしてこいよ。行動しないと、後悔することになるかもしれない」
早くしろと言うように、賀上さんは片手ではらう仕草をする。
焦りが湧き上がってきたわたしは、勢いよく席を立った。
「あの、本当にありがとうございます……!」
頭を下げて、微笑する賀上さんに背を向けると、わたしはミーティングルームを出て景さんの作業ルームへと急いだ。
景さんはどうするつもりなのだろう。
峯川さんのことを好きという気持ちがあってもなくても、もしかしたら新しいことにチャレンジしてみたいと思って、ここから離れていくことを決断する可能性はある。