気まぐれイケメン上司に振り回されてます!
本当は、こんなはずじゃなかった。
沙穂子に励まされて気持ちを伝えようと決心したわたしは、どうして景さんを好きになったのか、順序よく彼に伝えようと思って数日いろいろと考えていた。
なのに、辞めてしまうかもしれないという動揺と混乱で、息も切れ切れにわたしは景さんの腕を強く掴んだまま、慌てて自分の気持ちを言ってしまった。
「……ちょっと待って、春ちゃん。落ち着いて。辞めるってなに、俺が?」
「か、賀上さんから聞きました。峯川さんが、一緒に仕事をしないかって景さんのこと誘っているって……!」
「あー……それね、うん。わかった、とりあえずソファ座って」
景さんは落ち着くようにわたしの頭を撫でて、そのままソファへ移動する。
それがとてもゆったりとしているから、わたしの動揺が少しずつだけどおさまっていく。
「景さん、あの……」
「うん。まず、言っておくね。俺はここを辞めない」
「で、でも、机が片付いているし!」
「今日の作業一通り片付いたからだよ。春ちゃん慌てすぎ」
「……そ、それじゃ、本当に辞めないんですね?」
「ああ。礼香さんにはこの前断ったんだ。最初に話をされたのは再会した日で、そのときに断ったけれど『もう少し考えてみて』と言われてしまって。だから先週、断る話をしっかりしないといけないと思って、礼香さんからの食事の誘いを受けたんだ」
わたしの目を見て話す景さんに、安心して全身の力が抜けた。
景さん、峯川さんのところへは行かないんだ。
峯川さんと会う約束をしていたのも、そういう理由があったからなんだとほっとする。
沙穂子に励まされて気持ちを伝えようと決心したわたしは、どうして景さんを好きになったのか、順序よく彼に伝えようと思って数日いろいろと考えていた。
なのに、辞めてしまうかもしれないという動揺と混乱で、息も切れ切れにわたしは景さんの腕を強く掴んだまま、慌てて自分の気持ちを言ってしまった。
「……ちょっと待って、春ちゃん。落ち着いて。辞めるってなに、俺が?」
「か、賀上さんから聞きました。峯川さんが、一緒に仕事をしないかって景さんのこと誘っているって……!」
「あー……それね、うん。わかった、とりあえずソファ座って」
景さんは落ち着くようにわたしの頭を撫でて、そのままソファへ移動する。
それがとてもゆったりとしているから、わたしの動揺が少しずつだけどおさまっていく。
「景さん、あの……」
「うん。まず、言っておくね。俺はここを辞めない」
「で、でも、机が片付いているし!」
「今日の作業一通り片付いたからだよ。春ちゃん慌てすぎ」
「……そ、それじゃ、本当に辞めないんですね?」
「ああ。礼香さんにはこの前断ったんだ。最初に話をされたのは再会した日で、そのときに断ったけれど『もう少し考えてみて』と言われてしまって。だから先週、断る話をしっかりしないといけないと思って、礼香さんからの食事の誘いを受けたんだ」
わたしの目を見て話す景さんに、安心して全身の力が抜けた。
景さん、峯川さんのところへは行かないんだ。
峯川さんと会う約束をしていたのも、そういう理由があったからなんだとほっとする。