幼なじみの隣で不器用な恋を
その後、和やかな食事の時間がゆっくりと過ぎていき、二人で作った料理も美味しく完食。
眞紘くんは満足げに微笑んだ。
「どれも美味かった~!今日は一緒に料理作ってくれて、ありがとな。」
「ううん、こちらこそ…ありがとう!眞紘くんと夕ご飯を作れて嬉しかったから。おかげで、とても素敵な誕生日になったよ!」
私もニコリと笑うと、眞紘くんは“そっか…”と小さく呟きながら、視線を泳がせる。
「あっ、次はケーキだな!その前に、テーブルの食器類…片付けるよ。」
「それじゃあ、私も一緒に…」
「花奏は今日の主役なんだから、ゆっくり休んでて?俺一人でササッと後片付けするから。」
「うん…」
なんだか、片付けだけ一人でやってもらうのは申し訳ないな…。
でも、ここは…気遣ってくれてる眞紘くんの気持ちに、素直に甘えた方が良さそう。
手早く食器を片付け始めた眞紘くんの姿を目で追った。