プリテンダー
「そうだ…これ、良かったら食べる?」
杏さんのために作った弁当を差し出すと、渡部さんは嬉しそうに笑った。
「いいの?すごく嬉しい!!」
渡部さんは弁当箱の蓋を開けて、驚いた顔をした。
「すごい…!!さすが鴫野くんだね!全部美味しそう!!」
…素直だな。
「ねぇ、食べていい?」
「あ、うん。どうぞ。」
「いただきます!」
渡部さんはピーマンの肉詰めを口に運んだ。
「すっごく美味しい!!」
「それなら良かった。」
その後も渡部さんは、どれも美味しいと言いながら、嬉しそうに笑って残さず食べてくれた。
自分の作った料理を美味しいと言って食べてもらえるのは嬉しい事だ。
それなのに僕は、なんとなく物足りなさを感じている。
杏さん、昼食も取らないで大丈夫かな。
杏さんは僕の料理で渡部さんみたいにわかりやすく喜んだり笑ったりはしない。
だけど僕の作った料理を珍しそうに眺めたり匂いを嗅いだりする仕草が、子供みたいでかわいいなと思う。
食べ終わった後、静かに手を合わせる時の杏さんは、いつもより穏やかな顔をしている。
その顔を見ると僕は、満足してくれたんだと嬉しくなる。
…ホントは杏さんに食べてもらいたかった。
杏さんのために作った弁当を差し出すと、渡部さんは嬉しそうに笑った。
「いいの?すごく嬉しい!!」
渡部さんは弁当箱の蓋を開けて、驚いた顔をした。
「すごい…!!さすが鴫野くんだね!全部美味しそう!!」
…素直だな。
「ねぇ、食べていい?」
「あ、うん。どうぞ。」
「いただきます!」
渡部さんはピーマンの肉詰めを口に運んだ。
「すっごく美味しい!!」
「それなら良かった。」
その後も渡部さんは、どれも美味しいと言いながら、嬉しそうに笑って残さず食べてくれた。
自分の作った料理を美味しいと言って食べてもらえるのは嬉しい事だ。
それなのに僕は、なんとなく物足りなさを感じている。
杏さん、昼食も取らないで大丈夫かな。
杏さんは僕の料理で渡部さんみたいにわかりやすく喜んだり笑ったりはしない。
だけど僕の作った料理を珍しそうに眺めたり匂いを嗅いだりする仕草が、子供みたいでかわいいなと思う。
食べ終わった後、静かに手を合わせる時の杏さんは、いつもより穏やかな顔をしている。
その顔を見ると僕は、満足してくれたんだと嬉しくなる。
…ホントは杏さんに食べてもらいたかった。