すべてが思い出になる前に
フフッと笑みが溢れ、久々に再会した翼とグータッチをした。
「相変わらず元気そうだな、まぁ上がって」
「お邪魔しまーす!」
翼は大きなスーツケースを玄関にドサッと置き、俺の家に上がってきた。
と、思いきや
翼は玄関を振り返り、大きな声で「照史〜」と呼び、玄関には照史の姿もあった。
「よう!」
「照史と来たのか」
「たまたま歩いてたらさ、照史とバッタリ会ったんだよ‼︎」
「そうなんだ」
この巨人の様に背が高くて、一見いかつく怖そうに見えるが、とても温厚な照史が玄関で笑いながら「よっ!」と涼太に言った。