すべてが思い出になる前に





数日後の土曜日のPM14:00。


研究室で残していた仕事を終えた後、ある人とカフェで待ち合わせをしていた。


研究の論文を読んで待っていると、ヒールの靴のカツカツ鳴る音が段々近付いてくる。


顔を上げて音がする方に振り向くと、空港で会った時とは違い、ラフな格好をした友理奈が手を振って歩み寄ってきた。



「涼太‼︎」



今日のこの日まで、どんな顔でどんな言葉を掛ければいいのか分からず、ずっと迷いがあった。でも友理奈の笑顔を見て、それはいつの間にか無くなっていた。


幼馴染とはいい、会うのはもう8年ぶりだ。



「空港で会ってから中々休みが合わなかったね。ごめんね‼︎」


「お互い仕事してるし、仕方がないさ」





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