すべてが思い出になる前に





「結婚式の時に涼太からハンカチを借りてたのに返すの忘れてたから…」



カバンから取り出したのは、綺麗に包まれたハンカチだった。



「すっかり忘れてた、ありがとう」



ハンカチを受け取った涼太だったが、左手で持っていた白いスーパーの袋の存在に気付いた友理奈は視線を下に向ける。



「スーパーで何か買って来たの?」


「あぁこれね、バイトが早く終わったから沢山ビール買ったんだけど、1人で飲みきれる量ではないよな…。そうだ‼︎せっかくここまで来てくれたんだし、俺の家で飲んでいかない?」


「えっいいの?」


「うん」



涼太はクロスバイクを駐輪場に置き、家の鍵を開けた。







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