すべてが思い出になる前に




その頃、OB戦の得点係をしていた翼にメールの着信音が鳴った。


涼太から届いたメールを見た翼は後ろを振り返り、フェンス越しにいる友理奈に声をかけた。



「もうすぐ来るってさ」


「そうなんだ、じゃあ待っとこうかな」


「呼んだ本人が遅刻ってどういう事だよ⁈それよりそんなところから見えるのか?中に入って来ればいいのに」


「私はここから見るから気にしないで‼︎翼はほら、ちゃんと得点付けなくちゃ‼︎」


「おっそうだった、そうだっだ‼︎」



友理奈は翼に、前を向けと指をさした。


涼太は友理奈をOB戦に呼んでいたが、肝心の本人がまだ来ていない状態だった。








< 274 / 369 >

この作品をシェア

pagetop