すべてが思い出になる前に






「じゃあ俺も聞いていいか?どうして地上勤務のグランドスタッフになろうと思ったんだよ⁉︎」



友理奈は少し恥ずかしがっているのか、右頬を指で撫りながら語った。



「私はもともとモデルの仕事に興味はなかったし、ずっと続けようとは思わなかったから未練なんて全くない。大学進学を考えている時に、涼太が一言だけ助言してくれたんだけど覚えてる?」


「えっと…思ったことをただ言ったような気がするんだよな…」



涼太は夕陽の空を見上げながら考え、「分かんないな…俺、なんて言った?」と友理奈に聞いた。


友理奈は9年前の高校3年、駅前での出来事をフラッシュバックしながら答えた。







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