すべてが思い出になる前に




「そんなこと考えてたんだね。でも友理奈がどんな選択をしようと私は全力で応援するよ」



その言葉を聞いた友理奈は、うんと頷いて再び手を動かし始めた。



「そうだ茜、照史と連絡とってる?」


「うん、照史ならバレーの全国大会出たみたいよ」


「そうなんだ〜。私達も頑張らないとね」



側に置いていた教科書や参考書の間に、紛れ込むかのように挟まっているA大学と留学の資料をチラッとみて、隠すようにカバンにしまった。



涼太の一言がキッカケで、少し留学や語学に力を入れている大学に興味を持ち出した友理奈。


まだ誰にも自分の進路の事を話せずにいた。







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