すべてが思い出になる前に




翌日、授業が終わり学校を後にした友理奈と茜は学園都市駅前で翼と待ち合わせをしていた。


先に来ていた翼は、携帯をいじっていた。



「翼!」



目線を移した翼は、「よっ!」と2人に言った。


電車に乗り込み空いていた席に友理奈と茜が座り、翼は吊り革を握った。


涼太が入院している病院の最寄り駅までの間に案の定翼に質問責めをした。



「どこ怪我したの?もしかして肩?」


「普段通り練習しててサーブを打った後、急にしゃがみ込んだからさ、声をかけに言ったら即病院行きだった」


「完全に治るまでテニス出来ないね」



電車の中でしんみりとした時間が流れていった。





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