すべてが思い出になる前に
「で、話って何?」
「宮﨑がいない間に1週間交代でキャプテンを回してやってたんだけど、何かピンと来なくてさ。やっぱり実力的にもそうだけど、部員を一つにまとめれるのは宮﨑だなって思ったんだ。宮﨑、キャプテンになってくれないか?」
「え?俺が?」
目の前にいる部員たちがじっと涼太を見つめ、翼に視線を移すと両手をパチンと合わせて頭を下げた。
「涼太頼む!」
「頼むよ、涼太‼︎」
「本当に俺でいいのかよ⁈…じゃあ、短い期間だけど頑張るよ‼︎」
渋々返事をして、安心した部員たちが立ち去って行った。
「俺がキャプテンかよ…」
「責任重大だな」
翼は涼太の肩を軽くポンっと叩いた。