one more chance――美少年は女総長――

柚原 姫乃


学校に着き駐輪場にバイクを置いていると

「あっ!本当だ!」

後ろから声が聞こえた。

「伶ちゃんもこの学校だったんだ」

後ろを見ると洸がいた。

「洸も青霧(ここ)なの?」

そう言うと幹部全員、1部の下端それと…彪牙
ついでに愁もいた。

愁達はともかく

冬悟と彪牙がいた事に驚いた。

「何でって顔してるけど」

バレた。

「一応俺と冬悟ここの3年」

冬悟が「どうだ 」と自慢気な顔した。

何なんだこいつ!!と思った。

「後ちゃんと名乗ってなかった。伊達 彪牙(ダテ ヒュウガ)」

伊達 彪牙…

伊達 彪牙…

伊達……

―――――

「伶、こいつ伊達 彪牙だ」

―――――

「俺が中学の時総長に1度会ってる」

「あの時の嫌な奴か!!」

1度兄貴が連れて来ていた。

あの時彪牙の髪は黒だった。

「今頃築いたのか」

でもあの頃とは全然感じが違った。

あの時は「チビ」と言われ喧嘩になった事を今でも覚えている。

「ハァ…まあいいや、教室行こ」

俺達はそれぞれ教室に向かった。


< 30 / 82 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop