one more chance――美少年は女総長――

類side


篠原 伶が教室から出て行った後、関堂が「ハイハイ」と手を鳴らし
「授業やるぞー席つけー」と言った。

授業中 俺はさっきの事を考えていた。

「お前、その髪「龍」の総長だろ」と言った風斗の言葉。
もしそれが本当なら龍の総長は「女」ということになる。
でもなぜ龍の総長がここに…?

そんなことを考えていたら、目の前にスッと折り畳まれたメモを置かれた。

「それをお前達のリーダーに渡してくれ」

そう小声で言われた。

俺がそのメモを開けようとしたら、開くなという感じで止められた。
そしてもう一枚メモを渡された。
そのメモには「伶を総長に会わせてくれ」だった。

俺はそのメモをズボンのポケットに突っ込んだ。


類side END
< 8 / 82 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop