LOGICAL PURENESS―秀才は初恋を理論する―


分岐だらけのシミュレーションゲーム、か。



鈴蘭さんが丘に、煥くんが病院に、残らなかったら?


独りぼっちのリアさんは、迷宮をより深くしてしまっただろう。



理仁くんがぼくたちに過去を語ってくれなかったら?


事情のわからないぼくたちは、リアさんのココロを直接、傷付けたかもしれない。



ぼくが思念をそのまま表現する声を持たなかったら?


何も言えなかったぼくを、リアさんは受け入れてくれなかっただろう。



理仁くんがぼくを信頼してくれなかったら?


ミラーハウスか赤外線か、どこか途中でタイムリミットを迎えただろう。



リアさんは、そういう全部を見てくれた。


ぼくたちの選択や判断にココロを開いてくれた。


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