押しかけ社員になります!

「…言い方が良くなくてご気分を害されましたらお許しください。ご両親からされましたら、私と娘さんの付き合いに反対されるお気持ちは解っているつもりです。
今すぐに結婚をというようには考えておりません。
ただ、何があっても一生共に居る覚悟で付き合っています」

「それは、親としては、どういう風に取ればいいのですかね」

「私自身、若くは無いので、世間一般に言ったら、結婚は早くと思われると思います。
でも、…何を言っているんだと思われる事を承知で言わせて頂きますが、まだ恋愛をしたいのです、二人共。
結婚したって、二人で居れば同じだと言われる人もおりますが、いざ結婚してしまいますと、違うという事は、経験のある方なら解って頂けると思います。
結婚と恋愛では関係性は違います」

「一生共に居ると言われてもそれは口約束です。…心は移ろうものです。
恋愛して、結局、それで終わってしまうという事にはなりませんか?
何年も…長く恋愛して…結果一人になってしまった頃には、もう結婚も出産も無理になっている年齢かも知れない。そうなると娘は不憫だ。
勿論、男女の恋愛です。それは、そうなっても、貴方に責任がどうのこうのとは言いませんが…」

「ご心配されるお気持ちは解ります。それはありません。娘さんを好きになった私の覚悟です。義務ではありません。
恋愛が何年になっても…長くなる事になっても、その先、私が離れる事はありません。反対に、娘さんに嫌だと言われても、私とつき合った責任を取ってもらいます。
実際そんな事は要求しません。しなくてもいいつき合いをしていると思っています。
…私の方が思いは強いのだと思います。離しません。それほど、…私は娘さんを信じています」

「…青柳さん、娘を甘やかして、付け上がらせてはいけません。何もかも許してはいけませんよ。何事も最初が肝心です。
貴方が娘をどれだけ思ってくれているのかは、よく解りました。だから、私は反対します。それでも…何度でも来ますか?」

「はい。何度でも。納得して頂けるまで」

「では、この先も貴方の覚悟をずっと見させて頂きます」

「はい」
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