押しかけ社員になります!
シャワーのコックを回す。勢いよく出ていたお湯が柔らかいミストに変えられた。降ろされた私は部長に抱き着いた。
「恥ずかしい…」
「…和夏…大丈夫だ。明かりは点けて無いから、そんなにはっきり見えないから。…残念だけど」
「嫌…恥ずかしい」
耳元で囁かれ、唇が微かに触れた。…ゾクッとして身体が軽く脱力した。大きな両手で顔を包まれ上向かされた。
ん、柔らかい…、ゆっくりと食むような口づけ…。はぁ、これは毒…。甘くて痺れる…中毒性が強い。背中に触れるか触れないか、微かに触れさせながら指を這わせていく。ゾクゾクして鳥肌が…立ちそうだ…。ん…、唇を割って侵入した舌は深く探るように絡められた。
睫毛で耐え切れなくなった水滴が雫になって落ちていく。肌がしっとりと濡れ背中を這い続ける指の感覚がゾクゾクさを増させた。身体が少しのけ反りそうになった。
レバーを手探りで動かし、シャワーが少し強くなった。
ん、…あ…。後ろ手に腕を掴まれ拘束された。唇が顎先から喉、首元、胸元へと移動して行く。そして胸に…。
「…、ぁあ…駄目…もう、駄目です」
支え無しでは立っていられない。無理…。これ以上は立っていられない。
「はぁ、…どうしたい…和夏…」
「…ベッドに…連れて行って」
…言わされた。もう自力では立っていられない。素早く抱き上げられて、脱衣所で下ろされると、パーカー付きのバスローブを羽織らされた。部長は簡単に拭くとバスローブを羽織った。
「あぁ、ごめん。シャワー止めなきゃな」
一旦浴室に戻り止めると、また抱き上げられた。首に腕を回した。
「これは西野のバスローブだからな」
…ん。…軽いキスを落とす。
「せっかくスマートに運ぼうと思ったのにな…中断したみたいになった。格好悪いなぁ」
そんな事ない。全然そんな事ない。甘いですよ。私なら、まだ、ずっと甘いままですから。
「…ううん。凄くいい感じです」
ん。チュ。…あ。
「…そうか」
部長…はにかむなんて。…可愛いです。照れ隠しの軽いキスも。
「はい」
悶絶しそうです。