押しかけ社員になります!

「えっと…加藤、ちゃんと秘書してるんだなと思って」

「酷だけど、秘書になったら何時だから出来ませんは無いな。なるべくそんな事は無いようにしているが。7時は早いと思うか?」

だから時間の確認をしたんだろ?俺の我が儘な電話を取らなきゃいけない、加藤が可哀相だと思ったんだろ?

「いいえ、秘書ならもう出勤準備はとうに始めている時間だと思います」

「…そうだな。加藤は俺が秘書にした。出来ないなら、嫌ならやらないだろう。だけど加藤は続けている。そういう事だ」

特に反論する事もない…。

「そうですね」

何故ちょっとギスギスするのかしら。…加藤は関係無いって言っているのに。

「和夏」

「キャ」

急に組み伏せられた。

「和夏……はぁ、和夏…」

「部長?」

「和夏はモノじゃない。だけど、ずっと俺だけの和夏で居てくれるか…」

「部長…そんなの。一生共に居てくれるんですよね?」

「和夏…」

「…父に聞きました。だから、部長も私だけの部長なんですよね?」

「ああ。あぁ…、和夏。和夏で良かった…。俺を好きだと押しまくって来たのが、和夏で良かったと本当に思っている。
和夏、出掛けよう」

「え?!休みなんじゃ…」

「違う、会社じゃない。あ、それに今直ぐじゃ無いぞ。一仕事して一眠りして、目が覚めて、それからだ」

一仕事?…。…!!。

「本当に一仕事だけ…、ですか?」

「んー、和夏次第?」

「嘘。部長次第です」

「うん、俺次第」

キャ。

「ん、…ん、部、長」

「ん…な、に?」

「ん。…出掛けるって…どこに…です、か?」

「ん?…指輪を買いに、かな?」
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