押しかけ社員になります!

「…秘書検定。そのうち受けるつもりなのか?」

「え」

「勉強してるだろ?通ってるだろ、学校に」

…ばれてる。でも、どうしてそれを。

「…加藤と話してるだろ」

あ。

「別に内緒だとは言われて無いって、アイツが言ってたぞ?加藤も加藤だが…内緒にしておくつもりなら、詰めが甘いな」

ゔ~、加藤。選りによって、部長に話す?もう……わざと?

「アイツ…いつでも西野に譲るって。…俺はな、西野。別にきっちり秘書の資格を持って欲しいとか思っていない。…世間一般的に言うなら、可笑しい事を言っているのだろうが。
現に加藤も俺にくっついて移動しながら、色々と覚えているんだ。世間のイメージのような秘書の仕事はそれ程無いから。…まだ俺は成り立て常務だしな」

「あの…」

「それで、だ。この話の結論は、別に秘書になってくれと強要はしないという事だ」

え…。では何…。

「和夏がどんな気持ちで、どんなつもりで勉強しているのかは、聞かされていないから。解らないからだ」

…。

「週末、和夏の実家に行こう」

「え」

「ご両親に俺の気持ちを聞いて貰う」

「あの…」

あ、どういう…事…。気持ちって…何か今までと違う変化があったって事?

「急で悪いが、土曜か日曜のどちらか伺いたいから、都合を聞いてみてくれないか」

「は、い…」

部長…俺の気持ちって…何…。

「出来れば早めに確認してもらえると嬉しい」

「…はい、今夜にでも電話します…」

「うん、頼む」

……部長。
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