その背中、抱きしめて 【上】
…間違ってないとしたら、これはもしかしたら、いやもしかしなくても
(私に何かしらのアクセサリーをクリスマスプレゼントとして買ってくれるってことか?)
急にドキドキしてきた。
高遠くんを見上げてもやっぱり何を考えてるかわからない涼しい顔。
「お揃いでつけらんないかなって思って」
「へ?」
目の前のショーケースを覗く。
そこには同じデザインだけど大きさや幅が少し違う2つのリングが、色々なデザインでたくさん並んでる。
(ペ…ペアリング…!!!???)
あまりの衝撃でのけ反りながら一歩下がる。
いや、っていうかいきなりそんなこと言われても、私そんなにお金持ってないしお小遣いだって少ないし。
もう1度ショーケースを覗いて金額を確認する。
そこに並ぶリングは安くても1万円ちょっと。
10万近いのもある。
無理!
買えないです!!!
「た、高遠くん…あの、私持ち合わせが少なくて高いアクセとか今買えないんだけど…」
顔面蒼白になりながら小声で高遠くんに店を出ようと懇願する。