その背中、抱きしめて 【上】
高遠くんの家は相変わらず男性2人の家とは思えないくらい大きくて掃除が行き届いてる。
「おじゃまします」
「どうぞ。何か飲み物持っていくから先に俺の部屋行ってて。階段上がって正面の1番奥」
(えっ!?高遠くんの部屋でやるの?リビングでやるんじゃないの?)
高遠くんの部屋入ったことないし、緊張ハンパないんですけど!
(でもそうよね、普通部屋でやるよね…リビングの方がおかしいよね)
ド緊張状態で階段を上る。
2階には部屋のドアが4つ並んでる。
(正面の1番奥…)
少しだけ開いてるドア。
1つ大きく深呼吸をしてからゆっくりドアを開けた。
「わぁ…」
私の部屋より広い。
そして、おそらく必要最低限の物たち。
シンプル。
整理整頓されてる。
(これが男子の部屋…)
男の子の部屋に入るのなんて初めてで、目に映る何もかもが新鮮すぎる。