モテ系同期と偽装恋愛!?
廊下に出て花火の見える窓はどこだろうと、キョロキョロ見回す。
すると角を曲がった先から、女性の話し声が聞こえてきた。
その声の方へ進んで行くとトイレがあり、その先の突き当たりの窓辺に、お店のお姉さんがふたりいた。
開け放した窓からドーン、パラパラと、打ち上げ花火の音が絶え間なく聞こえ、花火の片鱗も見えていた。
ゆっくり近づいて行くと、気づいた彼女たちが振り向いて、先に声をかけてくれる。
「お客さんも花火見に来たの?」
「よく見えるよ〜、ここおいで」
お礼を言って真ん中に入らせてもらい、目にした景色に「わぁ!」と歓声が口をついて出てしまった。
ここは山の中腹より少し下がった場所なので、花火が打ち上げられている河原が遠くの下の方に見えた。
吊るされた行燈や家々の窓の明かりも、点となって見えている。
そして紺碧の夜空には、大輪の花が。
ヒューと高い音が響いた後にドンと弾けて、赤や黄色、緑や紫、次々と美しく咲いては消えていく。
こんなによく見える場所から打ち上げ花火を見るのは初めてで、あまりの美しさに感動して涙が出そうなほどだった。
するとお店のお姉さんが、花火をスマホに収めながら私に質問してきた。