モテ系同期と偽装恋愛!?
ところが横山くんは、私の謝罪を受け入れてくれなかった。
「そういう意味で謝られても嬉しくない」と言い、深い溜息をつかれてしまう。
謝り方を間違えたみたい……でも、どう言えばよかったのか分からない。
下げていた頭を上げ、困り顔で横山くんを見つめる。
すると彼は不機嫌そうな表情をふっと和らげ、優しい声で言った。
「謝るなら、意地になって無茶したことを謝って。さらに言うなら、あの時、俺に助けを求めてほしかった」
「横山くん……」
大きな手が私の頭に向けて伸びてきたが、彼は思い直したように途中で手を引っ込める。
「頭を撫でたらダメか……」
引っ込めた手は、彼のズボンのポケットに。
私を気遣い困ったように笑う彼を見ていると、胸が一杯になり、涙が溢れてポロポロとこぼれ落ちた。
「私……横山くんのこと、嫌いじゃないの……」
「うん」
「ただ、男の人が怖くて……」
「うん」
「本当は私……すごく弱くて、泣き虫で……」
「うん、それから?」
相槌を打つ彼の声が温かくて、涙の量が増してしまう。
私に触れず、じっと見守ってくれる優しさに、心の全てを見せたくなってしまう。
横山くんになら、この不自由な心を分かってもらえそうだと……いや、理解してほしいと願ってしまう。