モテ系同期と偽装恋愛!?
遼介くんはすぐにうどん屋にやってきた。
冷やしたぬきうどんにトッピングの揚げ物系を5種類もつけて、トレーを片手に笑顔でこっちに来る。
4人掛けのボックス席に私と彼が並んで座り、桃ちゃんの隣は荷物置き場となった。
出張前の関係性なら、遼介くんの座る場所は間違いなく桃ちゃんの隣だったことだろう。
それが今は当たり前のように私の隣に座られたので、慣れない私は戸惑ってしまった。
このシートは4人掛けでも小さめなので、太ももの辺りがくっついてしまいそうなのも気になるところ。
そんな私の気持ちに気付かず、彼はうどんを食べながらごく普通に桃ちゃんと話し始めた。
「浅倉にまだ言ってなかったな。
俺たち付き合ってるから、よろしく」
「おめでとう、よかったね、偽の彼氏くん」
「あ、全部知ってるのか。
偽物なのは、他の奴には内緒ね」
「口止料として、ユウヒ化生との共同プロジェクトのレビュー、やっといて」
「おわっ、俺が激務なの知ってて仕事押し付ける気か。まあ、それやりたいと思ってたからいいけど」
既に食べ終えている桃ちゃんは頬杖をつきながら、遼介くんとの会話を楽しんでいる。
私はもう少しで食べ終えるところで、箸を動かしながらふたりの会話を黙って聞いていた。