モテ系同期と偽装恋愛!?

鼓動は変わらず爆音を響かせていても、手の震えは止まり、体から緊張が抜け、引き結んでいた唇の封も解かれた。

私の下唇をなぞっていた彼の舌先がそれを察知して、ゆっくりと中へ入ってくる。

ノックするように前歯を刺激されたので、口を少し開けると、さらに奥へと入り込み、ゆっくりと優しく頬の内側を撫でてから、私の舌と交わった。

なにこれ……気持ちいい……。

気づけば自分から、彼の方へ体を向けていた。

両手でスーツのジャケットの横を握りしめ、襲いくる快楽の波に流されぬよう耐えていた。

彼の左手はもう後頭部から離れて、今は私の頬に触れているだけ。

右手はウエストから胸もとに戻ってきていて、ブラウスのボタンをひとつふたつ、三つ外すと、そっと中に潜り込んで下着の上から優しく胸に触れてきた。

自分の息が熱くなっているのが分かる。

今までの特訓では、怖くなってしまうからと彼の色気を感じないように努力していた。

それが今は戸惑いつつも、甘い彼の色香に浸り、胸と口内への進入をドキドキしながら受け入れている。

私にも皆んなと同じように、こんなにすごいことができた……。

それを気持ちいいと感じる余裕もあるのだから、男性恐怖症は今度こそ治ったと思ってもいいよね……?

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