モテ系同期と偽装恋愛!?
裸の自分が彼に抱きしめられる姿を想像してしまうと……また怖いという感情が、湧き上がってきそうになる。
男性恐怖症は治ったと思いたいので、この怖さはただ単に、初めてのことに対する緊張や不安からくるものだと思うことにする。
他の男性ならともかく、遼介くんに触られて怖いとは、もう感じたくないから……。
結局、抱かれる勇気を持てないまま、もらった天使のパッケージは私の財布の中にしまった。
その時点で休憩に入ってから10分が経過しているので、そろそろ仕事に戻ろうと立ち上がった。
大会議室を出ると、空き缶を捨てるために、すぐ隣にある給湯室に立ち寄る。
中に入るとさっきの話をまた桃ちゃんが持ち返し、「今日あげちゃいなよ、ちょうどプレゼントにもなるし」と言ってきた。
「ちょうどって?」
意味が分からず聞き返すと、缶を捨てた後に振り向いた桃ちゃんが目を瞬かせた。
「まさか……知らないとか?
今日、遼介の誕生日なんだけど」
え……知らなかった……。
今まで誕生日という単語が、話題に上ったことはなかったし……。
驚く私の背後に、人の気配がする。
給湯室のドアはもとから開け放してあり、ヒールを打ち鳴らして入ってきたのは、長谷川さんだった。
開口一番「ひどいです!」と大声で非難された。