それは秘密です
思わずクスリと笑いを漏らしてから私も負けじと後に続いた。
それ以降は普通に語らって食べて飲んで、大満足のランチを終えたあと、駅に向かい、直結のデパート内を二人でブラブラして最後に某全国チェーンのコーヒーショップでお茶して夕方に別れた。
杏ちゃんと遊ぶのは実は数ヶ月ぶりで、それだけでだいぶ気分がリフレッシュされた。
だから月曜日、この精神状態なら大丈夫だろうと、すっかり油断して人事部フロアへと足を踏み入れたのだけれど、すでに出勤し、自分のデスクで熱心に端末操作していた六島君の姿を視界に納めた途端、大きく鼓動が乱れた。
ひとまず震えそうになる声を整え、全体に向けて「おはようございます」と言いながら歩を進める私に気が付き、六島君は急いで立ち上がると笑顔で近付いて来た。
「おはよう、佐藤」
「……おはよう」
「えっと、金曜日は何だかごめんな?また近いうちに飲み直そうぜ」
「う、うん。そうだね…」
「いつ頃がいいかな?さっそくだけど、明後日のノー残デーにでもいっとくか?」
「えっと…。その日はちょっと、杏ちゃんと久しぶりに夜ご飯を食べる約束してて…」
微妙に視線を逸らしながら会話を交わしていたけれど、そこで私はいかにも何かを思い出した的な表情を作り、「あっ」と小さく呟いた。
「そうだ。その場所を決める為に、杏ちゃんが割引券付きのフリーペーパー持って来るって言ってたんだ」
それ以降は普通に語らって食べて飲んで、大満足のランチを終えたあと、駅に向かい、直結のデパート内を二人でブラブラして最後に某全国チェーンのコーヒーショップでお茶して夕方に別れた。
杏ちゃんと遊ぶのは実は数ヶ月ぶりで、それだけでだいぶ気分がリフレッシュされた。
だから月曜日、この精神状態なら大丈夫だろうと、すっかり油断して人事部フロアへと足を踏み入れたのだけれど、すでに出勤し、自分のデスクで熱心に端末操作していた六島君の姿を視界に納めた途端、大きく鼓動が乱れた。
ひとまず震えそうになる声を整え、全体に向けて「おはようございます」と言いながら歩を進める私に気が付き、六島君は急いで立ち上がると笑顔で近付いて来た。
「おはよう、佐藤」
「……おはよう」
「えっと、金曜日は何だかごめんな?また近いうちに飲み直そうぜ」
「う、うん。そうだね…」
「いつ頃がいいかな?さっそくだけど、明後日のノー残デーにでもいっとくか?」
「えっと…。その日はちょっと、杏ちゃんと久しぶりに夜ご飯を食べる約束してて…」
微妙に視線を逸らしながら会話を交わしていたけれど、そこで私はいかにも何かを思い出した的な表情を作り、「あっ」と小さく呟いた。
「そうだ。その場所を決める為に、杏ちゃんが割引券付きのフリーペーパー持って来るって言ってたんだ」