それは秘密です
もちろんスポンジから手作りし、イチゴちゃんと生クリームちゃんでデコレーションを施し、そしてこれまた自作のサンタやトナカイやメッセージプレートなんかを飾るのだとか。
その話を聞いた際、「ステキ~」ではなく「いいな~。超うまそう~」と呟いてしまった時点で私の女子力はお察しである。
だけど杏ちゃんも「でしょー?昔から夢だったワンホール一人食いができるぜ」と答えていたので、似たり寄ったり五十歩百歩どんぐりの背比べだと思う。
だがしかし、菓子メーカーに勤める社員がお菓子教室に通うというのが何だか地味におかしかったりする。
「予定があるの分かってて、あえて杏ちゃんの名前を出したんだもん。とりあえず逃げるのは今回だけだから」
回想から帰還した私は杏ちゃんにそう弁解した。
「話す機会はないとは思うけど、もし六島君に廊下なんかでバッタリ会ってその件について聞かれたら、今お願いした通りに答えておいて」
「ん~…まぁ、とりあえず了解」
最終的には受理してくれて、ロッカールームを出て行った杏ちゃんを見送った後、私はしばらくそこで待機した。
六島君に話しかけられる時間的猶予を与えないように、始業時間ギリギリになってから自分のデスクに戻ったのだ。
すぐにミーティングが始まり、その後それぞれの業務に突入したので思った通り、彼が接触して来る事はなかった。
その話を聞いた際、「ステキ~」ではなく「いいな~。超うまそう~」と呟いてしまった時点で私の女子力はお察しである。
だけど杏ちゃんも「でしょー?昔から夢だったワンホール一人食いができるぜ」と答えていたので、似たり寄ったり五十歩百歩どんぐりの背比べだと思う。
だがしかし、菓子メーカーに勤める社員がお菓子教室に通うというのが何だか地味におかしかったりする。
「予定があるの分かってて、あえて杏ちゃんの名前を出したんだもん。とりあえず逃げるのは今回だけだから」
回想から帰還した私は杏ちゃんにそう弁解した。
「話す機会はないとは思うけど、もし六島君に廊下なんかでバッタリ会ってその件について聞かれたら、今お願いした通りに答えておいて」
「ん~…まぁ、とりあえず了解」
最終的には受理してくれて、ロッカールームを出て行った杏ちゃんを見送った後、私はしばらくそこで待機した。
六島君に話しかけられる時間的猶予を与えないように、始業時間ギリギリになってから自分のデスクに戻ったのだ。
すぐにミーティングが始まり、その後それぞれの業務に突入したので思った通り、彼が接触して来る事はなかった。