マシンガン LOVE ~この想い、あなたに届け!~
 私は肩下までの長さの髪を、毛先だけふんわりと巻いていて、毎朝少しだけ手間をかけている。
 だけど今日は単にブラシでとかしただけだから、ふんわり感はゼロ。ただのストレートだ。

「目覚ましのアラームは鳴ったんだけどね、すっかり二度寝しちゃって。私、寝ぼけてアラームを完全に止めちゃってたから、再び目が覚めたのが奇跡なの。すっごくあわてたよ。遅刻だーー!って。飛び起きて着替えて家出るまでバタバタ。朝ご飯を食べてないから、お腹がすいて今にもグーって鳴りそう。でもコーヒーだけなら飲めると思って勢いよく飲んだら、それが熱くてさ。口の中を思いきりヤケドしちゃった」
「木本、喋りすぎ」
「ごめん。えへへ」

 ああ、なんだか楽しい。
 だって、少し前までは「おはよう」って挨拶するのが精一杯だったのに。
 朝から水無瀬くんと普通にたわいない会話をするなんて、それだけですごく幸せな気分だ。

 やっぱり、一足飛びとか飛び級はダメだってことなんだろうな。
 神様がそう言っている気がする。

 私は告白するスタート地点にすら、全然立てていなかったようだ。
 タイミングや雰囲気、なにより親密度を思いきり無視して告白しちゃったんだから。

 アピールしていくって決めたけど、方向性を間違えていた。
 好きですとか、付き合ってくださいって、言えばいいわけじゃない。

 そんなことに後から気づくなんて……私はバカだな。

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