幸せに・・・なりたい。

**頼ってばかりではダメ


綾は、私をとても大切にしてくれて
愛情を注いでくれた。

リハビリを始めてから
二ヶ月経とうとするときに
崇おじさんが、
「愛浬亜。
もう、学校に行っても大丈夫だよ。」
と、言ってくれた。

「えっ、本当に?」
「ああ、大丈夫だよ。
足や手は、大丈夫だから
少しずつ、慣らして行くんだよ。

愛浬亜、いいかい?
辛かったり、苦しかったり
したら、すぐに帰っておいで。

茜や、俺、美沙に直ぐに知らせて
まぁ、綾が一番だな。」
と、言うから

笑いながら、
「ありがとう、崇おじさん。
無理しないで、やってみます。
母さんと同じフラワーデザイナーに
なるのが、夢だったから。

やれる範囲で頑張ります。

崇おじさんや美沙おばちゃん、
茜には、なんて言ったら
いいのか、わからないほど
感謝しているの。
心配ばかりかけているのに。」

「バカだな、愛浬亜。
俺達が、心配したりするのは
家族なんだから当たり前だ。
愛浬亜が気にすることは
なにもない。

ただ、茜は、綾に愛浬亜を
独り占めされて、淋しそうだがな。」
「うふふっ、ありがとうございます。
綾には、とても大切にされてますが
茜は、私の唯一無二の親友だから。
それは、一生変わらない。」
と、言うと
「そうかっ、本人にも
言ってやってくれ。」
と、言われて
私は、病院を後にした。

それに、崇おじさんに
「綾を病院に呼び戻して欲しい」
と、お願いした。

綾は、私を心配して
病院を休職してくれていたから。

崇おじさんは、
「綾の気持ちも聞いてみるよ。」
と、約束してくれた。

私は、人に頼ってばかりではなく
自分自身でも頑張らない
と、いけないんだと
思うようになっていた。

家に戻ってから
茜の部屋へ行った。
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