それでも僕らは恋と呼ぶ。

 今日は気まぐれだ。

 夜が遅かったから。

 2月だから。

 暗くなる時期だから。


 誰に言い訳してるんだろう。

 オレは必至に言い訳を並べていた。

 そして、やっとそのバカさ加減に気づいて、はぁとため息をついた。

 
 そんなこんなで、最近はクラスでの居心地の悪さに疲れ、好きの定義なんてものを考えるものだから余計疲れるはめとなった。

 加えて部活も大変なわけだしな。


「棗ー。ご飯食べなさいよ」

 姉の声が下から聞こえる。

 オレは返事をすると、ブレザーだけ脱いだ状態で階段を降りていった。

 階段の途中で、窓の外の空を見る。

 やっぱり暗い。

 そして、星が沢山だ。

 月も綺麗だ。


 あいつが言ってたように、冬の空が一番綺麗かもしれないなんて、がらにもないことを思った。

< 6 / 11 >

この作品をシェア

pagetop