それでも僕らは恋と呼ぶ。

「今日も月が綺麗だね」

 佐野は昨日と同じように、空を見上げてそうつぶやいた。

 オレもつられて空を見る。

 そして綺麗だと素直に感じた。


「そういえば、今日は流星群が見れるんだよ。ネットでいってた」

「あぁ、そういえばクラスの奴がなんか言ってた気がする」

 何年かに一度の流星群らしい。

 でも、少し前にも何年かに一度の流星群は来た気がする。

 日本人は”何年かに一度”というワードに弱いのだろうか。

 まぁオレも、惹かれないと言い切ってしまうと嘘になってしまう。


「棗くんは流星群見るの?」

「んー。でも、時間がわりと遅いよな。12時とかそんくらい。おきてんのかな」

「少し眠いかもだけど、せっかく見れるなら見たほうがいいじゃないかな」

「まぁ、それもそうか」

「なら、電話しながら流星群探そうよ。で、一緒に流星群みて、空はつながってるんだ。みたいなロマンチックゲームしよう」

「はは、本当ロマンチックだな」

 でも、佐野と電話か。

 部活だとか大分仲よくて話したりはするけど、何気に電話するとか初めてだな。

 別に断る理由もないし、流星群自体に興味ないわけではないし。

 
 オレは佐野の誘いに承諾をした。

 そしてまた、今日もいつもより遠回りをして、家へ帰るということをした。
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