You donot have other than(貴方以外ない。)

お見舞い

「まぁね。
入院している間に
僕を見てもらってから
告白しようと思ったのに。」
「そうだったの?
ごめんね、先生!」
と、由姫。
私は、ただ顔を赤くして
「先生みたいな方でしたら
沢山、素敵な方いるでしょ?」
と、言った。
「今まで、付き合ったことない
とは、言わないけど
今は、フリーで
三井さんしか、見えてないよ。」
と、言った。
由姫は、冷やかしながら
「精々、頑張って下さい。」
と、言うと
「いやいや、応援してよ。」
「どうしようかな?」
て、言うから
またまた、三人で笑った。

先生は、
「また来るよ。」
って、言って去って行った。

先生が去ると、由姫は、
「身元もきちんとしているし
いい先生だと思うよ。
私は、乃愛に幸せなって貰いたいの
真剣に考えてみたら。」
と、言った。
「ありがとう。
いつも、私のことを心配してくれて
いつか、素敵な恋をしたいけど
今は、無理。なんだか、怖いの。」
と、言うと

「そうだね」って
言いながら、他の話をした。

夜は、ママが来てくれて
由姫は帰って行った。

ママに
「今日、佐々木先生がきて
輸血のお礼を言ったよ」
と、話した。

ママも、
「同じ血液型の人がいてくれて
本当に良かった。」
と、言ってくれた。

ママ、由姫、佐々木先生も
病室によく来てくれた。

秋山のおじ様、おば様も
来てくれた。
だが、誰も瑛斗の話も彼女の話も
することは なかった。
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