恋の罠にはまりました~俺様部長と社内恋愛!?~


「そういえば、例のもの、松浦さんに渡してくれた?」


例のものって……一瞬わからなくて、記憶をたどる。

ああ、乙女みたいな手紙と、高価な貢物のことね。


「渡したよ。あの翌日に、すぐ」

「そう。何もリアクションがないんだけどな」


マジか。知美の奴、無理なら無理とはっきり言ってやればいいのに。


「会って話をしようかな、とは言っていたけど」


ウソつき。結局、興味がないから放置したんだ。

普通、無理だったら一応謝って、高価な貢物は返却するよね?

知美の人でなし具合にため息をつくと、佐伯くんの眉が、八の字を書くように曲がった。

その下の目はまだ山型に笑っていて、なんとも奇妙な顔になっている。


「白鳥さんもしかして……渡してくれてないんじゃない?」

「えっ?」

「質屋に僕が彼女にプレゼントしたものと同じものが並んでいるのを見たんだよ。もしかして、彼女に渡す前に質に流したんじゃ……」


がしっと両肩をつかまれる。

ちょっと待て。この人、何を言ってるの?


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