恋の罠にはまりました~俺様部長と社内恋愛!?~
「じゃあ、私ご飯食べるから」
さあ、部屋着に着替えてこよう。そう思った私に、母が声をかける。
「あー、そうそう姫香」
「今度はなに」
そろそろ本当にお腹がすいてきたんだけども。
振り返ると、母が部屋の隅を指さした。
「昼間、あんたに荷物が届いたの」
部屋の隅には、たしかに荷札の貼られた段ボール箱が。
なんだろう。通販も何も頼んでいないはずだけど。しかも、なんか野菜を出荷する段ボールくらい大きいし。
テレビの前を通り、箱を持ち上げようとすると。
「姫香、日下一成さんとはどなただい?」
お父さんがソファに座ったまま声を出した。
「え?」
どうしてお父さんが一成の名前を?
ふと見ると、荷札の差出人のところに『日下一成』と書かれていた。
これ、一成から?
「ええと、日下さんは営業部の部長さんで、私の上司で……」
私の彼氏なの。なんて言ったら、両親は大騒ぎするだろう。
今まで全く男っ気のなかった私が二度無断外泊しただけで、めちゃくちゃうるさかったもんなあ。