恋の罠にはまりました~俺様部長と社内恋愛!?~


「じゃあ、私ご飯食べるから」


さあ、部屋着に着替えてこよう。そう思った私に、母が声をかける。


「あー、そうそう姫香」

「今度はなに」


そろそろ本当にお腹がすいてきたんだけども。

振り返ると、母が部屋の隅を指さした。


「昼間、あんたに荷物が届いたの」


部屋の隅には、たしかに荷札の貼られた段ボール箱が。

なんだろう。通販も何も頼んでいないはずだけど。しかも、なんか野菜を出荷する段ボールくらい大きいし。

テレビの前を通り、箱を持ち上げようとすると。


「姫香、日下一成さんとはどなただい?」


お父さんがソファに座ったまま声を出した。


「え?」


どうしてお父さんが一成の名前を?

ふと見ると、荷札の差出人のところに『日下一成』と書かれていた。

これ、一成から?


「ええと、日下さんは営業部の部長さんで、私の上司で……」


私の彼氏なの。なんて言ったら、両親は大騒ぎするだろう。

今まで全く男っ気のなかった私が二度無断外泊しただけで、めちゃくちゃうるさかったもんなあ。


< 146 / 286 >

この作品をシェア

pagetop