恋の罠にはまりました~俺様部長と社内恋愛!?~


「つきあっているのか」

「えっと……」

「そうでなければ、どうして個人名で宅配など送ってくるんだ」


父の顔がだんだん険しくなってくる。


「たぶん、仕事に必要なものじゃないかな」


冷静にかわし、大きな箱を持ち上げようとする。

けれど、それはけっこうな重量感があった。

小柄な私では、これを持ち上げたまま階段を昇るのはしんどいかもしれない。

ええい、お父さんなんか無視だ。ここで開けてしまえ。

梱包しているガムテープをはがし、箱を開けると、中からまたラッピングされた白い箱が。

リボンをほどき、中の箱を開けると、そこには。


「服じゃない」


いつの間にかのぞきこんでいたお母さんが、歓声に近い声を上げた。

その中に入っていたのは、薄い水色のワンピース。

両手でつまんで引き上げると、安物ではなさそうなしっかりした生地でできていることがわかる。腰のところがきゅっと絞られていて、くびれて見えそう。その下のスカート部分は少しふわりとしていて、おそらく膝丈でおさまりそう。


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