恋の罠にはまりました~俺様部長と社内恋愛!?~
「なにこれ……」
段ボールの中には、もう一つ箱が。
それを開けると、ワンピースに合いそうな白いパンプスが現れた。
白。ハードル高い。こんなのすぐ汚れそうだし、自分じゃ絶対買えない。
絶句していると、お母さんが勝手に箱の中をまさぐる。そして、平たい封筒を探り当てた。
あっと思う間もなく母はそれを開け、中からカードみたいなものを取り出す。
「“俺のお姫様へ”……だって!」
「ちょっと! なに勝手に……」
取りかえそうとした私の顔面を、ぐにっと手のひらで押さえる母。
「“今週末、君の予定が空いていることを願って”……これを着てデートしようってことね!」
まさか。そういうことなの? 会社では何も言ってなかったくせに。
こんなサプライズプレゼントなんて一度もされたことなかったから、腰がぬけて座り込んでしまう。
「何て気障な男と付き合っているんだ。遊び人じゃないのか」
父の呆れ声に、ムッとする。
「遊び人なんかじゃない」
つきあってない私といきなり寝てしまうような人だけど、仕事は真面目だし……遊んでなんかいない。きっと。……そう信じたい。