恋の罠にはまりました~俺様部長と社内恋愛!?~


「え? なに? どうしたのよ」

「あの、あのね……」

「知美、誰それ」


急に知らない男の人が知美の横に現れ、どきりとする。


「ああ、幼なじみで同期の姫香」

「ふーん……。話ならまた今度できるだろ。行こうぜ」


茶色の髪をした背の高い男の人は、知美の手を引こうとする。

けれど、知美はその手をぱしっと振り払った。


「あんたとの話だって、いつでもできる。今日はここでさよなら」

「は? 何言ってんだよ」

「うるさい。さっさと帰りなさい!」


知美の迫力に押され、男の人は文句を言いながらも帰っていく。


「さて、邪魔者はいなくなった。どっか入ろう」

「いいの? デートだったんじゃないの?」

「いいのいいの。デートなんていつでもできるから」


うらやましいセリフ。自慢かよ。

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