恋の罠にはまりました~俺様部長と社内恋愛!?~
「……この、小悪魔め」
口を離すと、一成はそう呟いた。
その顔は、薄く微笑んでいた。
「もう少しだけ待っていろ。必ずお前が安心して暮らせるようにしてやるから」
「はい」
うなずくと、ぎゅっと抱きしめられた。かと思うと、すぐに離れてしまう。
そう言えば、ここ会社だった。すぐそこには先生もいるんだった。
自分がした大胆な行動に、今更ながら恥ずかしくて顔から火が出そうだ。
「じゃあ、俺は……仕事に戻らないと」
どうやら、忙しいのに私の様子を見に抜けてきてくれたみたい。
それが嬉しくて、まだ離れたくなくて、お互いに握った手をなかなか離すことができなかった。