恋の罠にはまりました~俺様部長と社内恋愛!?~
「連れていきたいところがある。ちょっと急ぐぞ」
「えっと……それってどこへ?」
早足の一成についていくには、小走りしなければならない。
いつもは歩調を合わせてくれる彼が慌てているなんて、いったいどこへ行くつもりだろう。
てっきり車に乗っていくと思ったのに、一成はとある大きなビルへ入っていく。
ビルの中身は素通りし、エレベーターで向かったのは屋上。そこにあったのは……。
「なにこれ!」
目の前に、初めて生で見るヘリコプターが停まっていた。白い機体に、黄色と青のラインが入っている。
「ちょっと距離があるところだから、これで向かう」
「うそ!?」
遊覧飛行とか、夜景飛行は聞いたことあるけど、まさかこれで今から遠出しちゃうわけ?
「もしかして、これ……」
「親父に借りた」
「まさかの自家用!」
自家用ヘリがあるなんて……そりゃあ専務たちも社長になりたがるはずだよ。