恋の罠にはまりました~俺様部長と社内恋愛!?~
暗くてよく見えないけど、明るいうちに見たらさぞや緑がキレイだろう。
しかし、ただ広々としているわけではない。
電線も何もない開放的な夜空の下、たくさんの人が大きな箱のようなものを持っている。
「あれは何?」
「スカイランタンだよ。聞いたことないか?」
スカイランタン……骨組みに和紙を巻き付けた、四角い小型の気球みたいなあれ?
何年か前のアニメ映画で見たような気がするけど。
ひとつ、またひとつとランタンに火が灯っていく。
四角いランタンには、何か文字のようなものが書かれているみたい。
「急げ。こっちだ」
一成に手を引かれ、看板の近くの大きなテントの元へ走る。
係員に一成が名刺を渡すと、彼らはすぐさま周りと同じようなランタンを持ってきてくれた。
「これに願いを書いて、空へ飛ばす。そういうイベントなんだ」
そう言いながら、一成はさらさらと渡されたペンでランタンの側面に何かを書き込む。