恋の罠にはまりました~俺様部長と社内恋愛!?~
「この前お前が言った通り、俺たちはまだ出会ったばかりだし、俺もこれからさらに忙しくなる。すぐに結婚、とは言わないけれど」
「うん……」
一成の光に照らされた目が、まっすぐにこっちを見ていた。
「ずっと、傍にいてほしい。特別なことなんて何もできなくていい。ただ、笑っていてほしい」
胸がぎゅうっと締め付けられて、我慢できなくなった涙がボロボロと零れた。そのとき。
『では、いっせいに手を離しましょう。打ち上げ開始!』
マイクを通した係員の声が夜空に響く。
両手を上げ、二人で支えていたランタンから指先を離す。
すると、まるで魔法にかかったように、ランタンはふわりと空に舞い上がった。
周りのランタンも一緒に、次々に空へと打ち上がっていく。
地上から産まれた光が、空一杯に広がっていく光景に、息を飲んだ。
「綺麗……」
胸が震えて、涙が止まらない。
しゃくりあげる私の肩を、一成がそっと抱き寄せた。