恋の罠にはまりました~俺様部長と社内恋愛!?~


「あの、質問してもいいですか?」

「なんだ」

「日下部長は……」


口を開いたところで、飲み物とチョレギサラダが運ばれてくる。


「あの、お休みの日は何をして過ごしているんでしょうか?」

「休み? その日によって違うな」


そりゃあそうでしょうけど~。


「じゃあ、趣味は?」

「特にないが……時間ができたら、よく一人旅に出る」

「一人旅」

「誰しも、非日常を味わいたくなるときがあるだろ」


そうそう、そういう情報が欲しかったのよ。

趣味・休日は一人旅……と。

頭の中にメモをしながら、ふと気づく。


「一人で行くんですか?」

「そうだけど」

「彼女は?」


この歳で、この容貌で、彼女がいないわけないと思うんだけど。

聞くと、サラダを食べていた日下部長が、それを飲み込んでから首を横に振った。


「いない」


短く言い、既に運ばれてきていたホタテの韓国風お刺身に箸を伸ばす。

おいしそう。私も食べよう。そうして、赤いソースのかかったホタテをつまんだ途端。


「ふられたばかり」


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